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06月30日-08号

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  1. 中津市議会 2022-06-30
    06月30日-08号


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    最終取得日: 2023-04-03
    令和 4年 6月定例会(第2回)令和4年6月30日 午前10時00分招集出席議員 (24名) 1番 小住利子    2番 恒賀愼太郎  3番 中村詔治    4番 荒木ひろ子 5番 川内八千代   6番 三上英範   7番 松葉民雄    8番 山影智一 9番 本田哲也   10番 相良卓紀  11番 木ノ下素信  12番 大内直樹13番 三重野玉江  14番 林秀明   15番 角祥臣    16番 髙野良信17番 藤野英司   18番 中西伸之  19番 吉村尚久   20番 大塚正俊21番 千木良孝之  22番 須賀要子  23番 古江信一   24番 草野修一欠席議員 (なし)地方自治法第121条による出席者(24名)市長         奥塚正典     副市長          前田良猛教育長        粟田英代     病院・診療所事業管理者  是永大輔参与         滝口定義     三光支所長        柳友彦本耶馬渓支所長    屋形義晴     耶馬溪支所長       髙田悟山国支所長      伊藤幸博     総務部長         榎本厚企画観光部長     松尾邦洋     福祉部長         上家しのぶ生活保健部長     勝見明洋     商工農林水産部長     大下洋志建設部長       松垣勇      上下水道部長       小川泰且消防本部消防長    佐藤哲      市民病院事務部長     秋吉勝治会計管理者      横尾律子     教育委員会教育次長    黒永俊弘秘書広報課長     藤田泰吉     総務部総務課長      門脇隆二財政課長       那須幸人     総合政策課長       高尾良香出席した議会事務局職員(3名)局長         神礼次郎     次長           榎本常志議事係主幹(総括)  徳永憲二議事日程 第1.委員長報告 第2.委員長報告に対する質疑 第3.討論 第4.採決 第5.追加議案上程    意見書第5号 教職員定数の改善及び義務教育費国庫負担制度拡充を求める意見書    意見書第6号 地方財政の充実・強化に関する意見書    意見書第7号 2022年度大分県最低賃金の改正等に関する意見書    意見書第8号 国民の祝日「海の日」の7月20日への固定化を求める意見書    以上、4件一括上程~提案理由説明~質疑~委員会付託省略~討論~採決    決議第2号 地域における移動手段の確保を求める決議    決議第3号 家庭ごみ袋有料化とごみの持込み料の値上げを9月1日から実施することの延期を求める緊急決議    以上、2件一括上程~提案理由説明~質疑~委員会付託省略~討論~採決本日の会議に付した事件 議事日程に同じ ─────────────────────────────────────────────── ○議長(中西伸之)  ただいまより、第2回中津市議会定例会を再開し、本日の会議を開きます。午前10時00分 日程第1、委員長報告に入ります。 議第38号から議第48号までの11件、及び請願第1号の1件、計12件を一括議題として、各委員長の審査結果の報告を求めます。 まず、総務企画消防委員長にお願いいたします。 ◎総務企画消防委員長大内直樹)  皆さん、おはようございます。総務企画消防委員会の審査の結果を御報告申し上げます。 本定例会において、当委員会に付託されました各案件につきましては、6月24日に委員会を開催し、審査の結果、お手元に配付してあります委員会審査結果表のとおり決定いたしました。 なお、審査の過程で質疑並びに意見等がありましたので、その概略を併せて御報告申し上げます。 議第38号 令和4年度中津市一般会計補正予算(第2号)、歳出、第2款 総務費、第1項 総務管理費、第9目 企画費の渋谷キューズ負担金について、負担金は一般財源だけだが、このような予算は当初予算に計上すべきである。どうしてこの時期に補正予算に計上したのか、との質疑に対し、昨年から山国町の未収穫作物の活用に関するワークショップを開催しました。今回、学生に協力していただいてタケノコを収穫して販売するなど、1年以上かけてやってきたことが形になって、地域課題の解決の糸口が見えました。市内のいろんな課題解決ができればと思い、早急に事業を進めたいということで今回の予算を計上しました、との答弁がありました。 今回の答弁は食のことばかりだが、各企業や人が集まり、人との出会いの場であり、自分磨きの場であって、最後は中津市の人を磨けないと意味がないのでは、との質疑に対し、今回は食の話が中心になっていますが、移住定住でもいいし、いろんな課題を投げかけて一緒にやりたい人とつながっていきたい。渋谷キューズに持っていくためには、どれくらい地域素材を持っているかというのが重要、との答弁がありました。 それに対し、委員より、若い職員が未来図を創る場として利用してほしい。期待をしているので、具体的な取組みを早めに発案してほしい、との意見がありました。 次に、第7款 商工費、第1項 商工費、第5目 観光費の観光施設整備事業費について、整備を計画している箇所、全体の事業費などの詳細は、との質疑に対し、現在の旧レストハウス洞門駐車場部分を除く建物部分及び河川沿いの部分を購入予定地としており、観光客の駐車場及び視点場として整備する予定です。全体の事業費1億8,000万円の内訳として、今回の測量費900万円、用地取得費約7,000万円、倉庫の移転補償費約1,000万円、駐車場の設計委託料約700万円、駐車場の整備工事費約4,800万円、禅海橋のスロープ工事費約2,300万円、視点場として活用するためのカラー舗装費を約1,500万円と見込んでいます、との答弁がありました。 駐車場が不足しているという市の考えも分かるが、買収予定の土地は道路との高低差があるなど活用しにくい部分となっており、土地所有者主導で交渉が進むのではないかとの懸念がある。また、この地域は食事場所も少ないため、駐車場を整備するだけでなく、旧レストハウス洞門駐車場部分の活用についても土地所有者と十分協議し、観光客に満足してもらうとともに、地域に利益を生み出す仕組みを一体的に考えるべきである、との意見がありました。 これに対し、旧レストハウス洞門駐車場部分は、現在の所有者が自ら、今ある景観を阻害しない範囲で、観光に寄与する新たな事業を検討中であることを確認しています。近隣の道の駅耶馬トピアの駐車場も整備され、来年度中に中津日田高規格道路、青の洞門・羅漢寺インター開通予定となっています。今後、観光客の増加が期待されますが、観光客を呼び込む施策として、耶馬トピアを出発点として徒歩や自転車で周遊できるコースを策定し、民間の方が経営する店舗も積極的に紹介して滞在時間の延長につなげたいと思います、との答弁がありました。 また、当該地は、国定公園及び名勝耶馬渓にも指定されている場所であるため、今後の開発等は、規制庁である国・県とも十分協議する必要があり、本買収計画については、慎重を期する必要がある、との意見がありました。 次に、採決に当たり討論を求めましたところ、議第43号 中津市議会議員及び中津市長の選挙における選挙運動公費負担に関する条例の一部改正について、前回の市議会議員選挙の結果を見ても、公費負担の限度額を超える請求はなく、十分に余地があると理解しています。今回の限度額の引上げは、提案された時期についても、4月からの年金引下げにより減額となる年金の6月支給という時期にもあたりますし、政府として、原油・物価高騰支援策について臨時交付金を出して市民に対して支援しなければならないという時期にもあると思います。そのような中で、議員の選挙運動に関わる公費負担限度額引上げは考え直したほうがよいと思われます。市議会議員選挙市長選挙は来年に実施予定とされており、今議会でなくても9月、12月議会もありますし、もっと熟慮を重ねてほしいとの思いで今回の議案については反対したい、との反対討論がありました。 よって、反対討論のありました、議第43号については、挙手採決の結果、賛成多数につき、承認することに決しました。 その他の案件につきましては、討論はなく、異議なく、原案可決と決しました。 なお、議第38号 令和4年度中津市一般会計補正予算(第2号)に対する附帯決議が別紙のとおり提出されました。附帯決議の採決に当たり討論を求めましたところ、討論はなく、全員異議なく、附帯決議を付することに決しました。以上、総務企画消防委員会の審査の経過と結果の御報告といたします。 △(別紙) ・総務企画消防委員会審査結果表┌────────────────────────────────────────────┐│議案番号   件名                               議決結果│├────────────────────────────────────────────┤│議第38号 令和4年度中津市一般会計補正予算(第2号)の一部          原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第39号 中津市税条例等の一部改正について                  原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第40号 中津市税特別措置条例の一部改正について               原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第41号 中津市都市計画税条例の一部改正について               原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第42号 中津市消防団員等公務災害補償条例の一部改正について         原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第43号 中津市議会議員及び中津市長の選挙における選挙運動公費負担に関する     ││      条例の一部改正について                       原案可決│└────────────────────────────────────────────┘ ○議長(中西伸之)  次に、教育産業建設委員長にお願いします。 ◎教育産業建設委員長三重野玉江)  皆さん、おはようございます。教育産業建設委員会の審査の結果を御報告申し上げます。 本定例会において、当委員会に付託されました各案件につきましては、6月22日に委員会を開催し、審査の結果、お手元に配付してあります委員会審査結果表のとおり決定いたしました。 なお、審査の過程で、質疑並びに意見等がありましたので、その概略を併せて御報告申し上げます。 議第38号 令和4年度中津市一般会計補正予算(第2号)、歳出、第7款 商工費、第1項 商工費、第2目 商工振興費について、プレミアム商品券事業への参加事業所数の拡大についての考えは、との質疑に対し、商品券の販売事務については中津商工会議所に委託していますが、商工会議所の会員でなくても御参加いただけるようになっています。中には、事業所の都合で参加されていないところもありますが、随時申込みが可能であり、なるべく多くの事業所に登録していただけるような仕組みになっていますので、自分がよく使うお店が登録されていないというときには、消費者の方からもお店にお声かけしていただきたいと思います。今後も、参加事業所数の拡大に向けて周知を図っていきたいと思います、との答弁がありました。 商品券の購入上限額は5万円となっているが、経済的に厳しく購入できない方への対応は、との質疑に対し、商品券は一冊1万円からの購入が可能ですので、十分にPRしていきたいと思います、との答弁がありました。 中山間地域の高齢者の方から「販売場所に行くまでが大変」との声があるが、販売場所についてはどのようになっているのか、との質疑に対し、中津商工会議所の事務所と中津市しもげ商工会の各支所、計5か所が販売場所になります、との答弁がありました。 また、委員より、購入希望者全員が買うことができるプレミアム商品券事業にしてもらいたい。抽せんや早い者勝ちということではなく、希望者には上限5万円まで全員に販売できるように方法を考えてもらいたい、との意見に対し、応募していただいた方全員にという思いは市としてもありますので、今回、県と協議する中で、前回よりも多く、県の補助の枠を頂くようにしています。発行額で、前回の8億円から5割増の12億円で枠を取っていますので、希望する皆さんに行き渡るのではないかと考えていますが、今回の第4弾の状況を見ながら、抽せん漏れの方がいるようであれば、第5弾のときに考慮したいと考えています、との答弁がありました。 次に、歳出、第10款 教育費、第6項 保健体育費、第3目 学校給食運営費について、今回の補正は、保護者負担を増やさないための食費の補助ということだが、今後も物価高騰が続いた場合、給食費の値上げについて、教育委員会としてはどのように考えているのか、との質疑に対し、今後についても、状況を注視しつつ必要な対策を取っていきたいと考えています、との答弁がありました。 次に、請願第1号 飼料、燃油、資材高騰における畜産経営持続化への支援に係る請願について、請願の審査に当たり、冒頭、紹介議員より補足説明を求めました。 それに対して委員より、中津市の事業で、売上げが3割減、2割減となった飲食業や小売業等に対しては補填をしてきているが、畜産業は対象にならないのか、との質問に対し、紹介議員より、畜産業に対する新型コロナウイルス物価高騰対策の支援はなく、特に酪農業においては、本当に厳しい状況になっています。請願の趣旨にもありますが、安定化基金から繰り入れてもなお、経営が圧迫されるような状況です、との回答がありました。 また、委員より、農業については水稲農家に対して、収入の減少割合に関わらず、栽培面積に応じたコロナ対策の支援金があるので、同じ第一次産業である畜産業や林業においても、影響を受けている部分について支援する制度が必要だと思います、との意見に対し、紹介議員より、大分市は畜産業関係者に対して飼料高騰分の2分の1を支援すると聞いています。中津市においても、県内の状況を見て遅れのないように対応するべきだと思いますが、行政の立場として全体の情報収集をしながら、不公平感のないように対応してもらいたいと思っています、との回答がありました。 それに対して、委員より、この請願はコロナ対策に加えて、物価高騰資材高騰に対する支援を求めるものだが、現在、漁業や農業に対する支援策として出されているものは、あくまでもコロナ対策としての支援である。畜産業に限らず、ほかの第一次産業についても燃料や資材の高騰の影響を受けていると思うが、いずれにしても支援策は必要だと思います、との意見がありました。 次に、採決に当たり討論を求めましたところ、討論はなく、全員異議なく、原案可決及び採択することと決しました。以上、教育産業建設委員会の審査の経過と結果の御報告といたします。 △(別紙) ・教育産業建設委員会審査結果表┌────────────────────────────────────────────┐│議案番号   件名                               議決結果│├────────────────────────────────────────────┤│議第38号 令和4年度中津市一般会計補正予算(第2号)の一部          原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第44号 中津市水道事業及び下水道事業の設置等に関する条例の一部改正について 原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第45号 中津市適応指導教室の設置及び管理に関する条例の一部改正について   原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第48号 工事請負契約の締結について(三総運工第1号三光総合運動公園多目的広場    ││      災害復旧工事)                           原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│請願第1号 飼料、燃油、資材高騰における畜産経営持続化への支援に係る請願    採  択│└────────────────────────────────────────────┘ ○議長(中西伸之)  次に、厚生環境委員長にお願いいたします。 ◎厚生環境委員長(小住利子)  皆さん、おはようございます。厚生環境委員会の審査の結果を御報告申し上げます。 本定例会において、当委員会に付託されました各案件につきましては、6月23日に委員会を開催し、審査の結果、お手元に配付してあります委員会審査結果表のとおり決定いたしました。 なお、審査の過程で質疑並びに意見がありましたので、その概略を併せて御報告申し上げます。 議第38号 令和4年度中津市一般会計補正予算(第2号)、歳出、第3款 民生費、第2項 児童福祉費、第1目 児童福祉総務費幼児教育保育施設等物価高騰緊急支援事業費について、コロナ禍における物価高騰に対する保育施設等の給食の提供を支援するものと説明があったが積算根拠は、との質疑に対し、本事業は大分県と共同で実施する事業で、支援の限度額は県の定めに基づいて積算しています。積算の中では物価上昇率を1割と見込み、平均的な給食費5,000円に対して1割の500円を限度額としています。詳細は今月中に県から実施要項等が交付されるため、そちらに基づいて支給方法等の詳細が決まると思います、との答弁がありました。 答弁に対し、今後も物価上昇が懸念されるため、500円の支給額では不足するのではないか。その場合は支給額を増やすなどの対応も可能なのか、との質疑に対し、さらなる支援の拡大については、今後の物価上昇に対する国・県の動向を注視し、状況を見て考えていきたいと思います、との答弁がありました。 第4款 衛生費、第1項 保健衛生費、第1目 保健衛生総務事業費の脱炭素戦略策定業務委託料について、本事業の具体的な内容は、との質疑に対し、一つ目は、中津市の脱炭素実現に向けた施策を示す中津市版ロードマップの作成としており、市内のエネルギー消費量二酸化炭素排出量の調査に始まり、再生可能エネルギー導入拡大に向けた調査を行いながら、再エネ導入目標の検討や再エネ、省エネ等を推進する具体的な施策の検討を行っていきます。 二つ目には、中津市の公共施設等を対象に太陽光発電設備等導入可能性の調査としており、調査対象施設の選定を行った上で、CO2削減効果や費用対効果などから導入設備の検討を行い、導入スケジュールを含めた報告書を取りまとめることとしております、との答弁がありました。 市民や事業者に対してどのように省エネに取り組んでもらうのか中津市としての考えは、との質疑に対し、今回の委託業務で具体的な施策の検討、例えば、今言われているZEH(ゼッチ)、ZEB(ゼブ)化への誘導、太陽光発電設備や蓄電池の設置、電気自動車等への補助制度、また、電気自動車充電設備普及促進など、市民や事業者の皆様の脱炭素に向けた取組みを推進する施策について検討できればと考えています、との答弁がありました。 また、他の委員より、どういった見込みを持ってこの事業を行うのか、との質疑に対し、中津市版ロードマップを策定することで2050年の脱炭素社会の実現に向けて計画的に取組みを進めることができると考えられます。また、おおむね5年間の事業計画を策定する予定であり、令和5年度以降にその計画に基づき、国の交付金を活用して省エネの推進や再エネの導入促進などの事業が展開できると考えています、との答弁がありました。 次に、同項第4目 予防費について、4回目の新型コロナワクチン接種に係る経費との説明があったが、今までのワクチン接種の内訳を見ると、年齢が若い方の接種率が低いため、そういった方々への接種の推進を市としてどう考えているか、との質疑に対し、ワクチン3回目未接種の方については、市報やなかつメールといった媒体を通じて接種の呼びかけを実施しています。接種については最終的には個人の判断となりますが、ワクチンの効果も理解していただけるよう、あらゆる媒体を通じて呼びかけをしたいと思っています、との答弁がありました。 また、他の委員より、社会全体がワクチン接種に対しての意識が低くなってきていると思われる。夏休みやお盆のシーズンを迎え、多くの人が移動する時期となり、今までの傾向を見ても次の感染の波が心配される。今後を見据えて、市民へのワクチン接種の徹底をしっかりと検討していただきたい、との意見がありました。 議第47号 中津市立中津市民病院及び小児救急センター使用料及び手数料条例の一部改正について、今回の改正内容は、厚生労働省の告示の一部改正に伴い、選定療養費の金額を改定するものと説明があったが、改正の必然性と、新旧対照表の中の「再診の場合」の意味は、との質疑に対し、必然性については、告示によって金額の改定が義務づけられています。また、新旧対照表での「再診の場合」とは、一般的なものとは異なり、市民病院から他の医療機関へ紹介したにもかかわらず、紹介先の医療機関を受診せずに、患者が紹介状を持たずに再び市民病院にかかった場合に選定療養費を徴収するものです。なお、そのようなケースは事例としてほとんどありません、との答弁がありました。 次に、採決に当たり討論を求めたところ、討論はなく、全員異議なく、原案可決と決しました。以上、厚生環境委員会の審査の経過と結果の御報告といたします。 △(別紙) ・厚生環境委員会審査結果表┌────────────────────────────────────────────┐│議案番号   件名                               審査結果│├────────────────────────────────────────────┤│議第38号 令和4年度中津市一般会計補正予算(第2号)の一部          原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第46号 中津市国民健康保険税条例の一部改正について             原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第47号 中津市立中津市民病院及び小児救急センター使用料及び手数料条例の一部     ││      改正について                            原案可決│└────────────────────────────────────────────┘ ○議長(中西伸之)  以上で、委員長報告を終わります。 日程第2、委員長報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。 川内八千代議員。 ◆5番(川内八千代)  私は、教育産業建設委員長にお尋ねしたいと思います。 審査の報告の中でプレミアム商品券のところがありましたけれども、このプレミアム商品券について、中津市全体の事業所に効果があるようにするための事業の検証と、それから、商品券事業を何回も行われていますけれども、そうした場合に、事業所への波及効果についての議論はどういうものがあったのでしょうか、お尋ねいたします。 ○議長(中西伸之)  三重野教育産業建設委員長。 ◎教育産業建設委員長三重野玉江)  では、川内委員の質問にお答えいたします。 審査の中で、委員から、県の商工企画課の資料によると、中津市には1,878の事業所があり、そのうちプレミアム商品券に加入したのは930事業所であり、率にすると49.5パーセントとなっている。参加した事業所からは、「よい」、「客足が戻った」などの声もあるが、参加事業所数が限られているのであれば検討が必要だと思うが、どのように考えているのか、と質疑がありました。 これに対し、執行部より、プレミアム商品券の販売については、中津商工会議所に委託していますが、商工会議所の会員でなくても参加いただけるようになっていますし、随時登録ができますので、今後も拡大に向けて周知を図っていきたいと思います、と答弁がありました。 それに対して、委員より、例えば、旧郡部の購入者が少ないなど地域によって購入者数に偏りがあるのであれば、何か検討が必要だと思います。プレミアム商品券で助かるという声もありますが、市内事業者の半分しか参加がなく、助かる人が限られているようであれば、検討を要すると思うので、実態を調べてもらいたい。経済政策である以上は、特別な事情があって参加しない場合を除いて、少なくとも全体の8割以上が参加するような必要があると思いますし、地域差があるのであれば、原因を捉えて、それを是正することが必要ではないかと思います、との意見がありました。以上です。 ○議長(中西伸之)  ほかにありませんか。 荒木ひろ子議員。 ◆4番(荒木ひろ子)  教育産業建設委員長にもう一度お尋ねしたいと思います。 学校給食運営費に係る物価高騰対策について、今回の物価高騰対策の食材費は公費補助ということで説明がありました。また、今後についても、状況を注視しつつ必要な対策を取っていきたいと考えています、との答弁の御報告もございました。 これまで、学校給食法第11条の見解ということで、親の負担だと教育委員会では言われてきましたけれども、このことについての議論はどうだったのでしょうか、お伺いをしたいと思います。 ○議長(中西伸之)  三重野教育産業建設委員長。 ◎教育産業建設委員長三重野玉江)  では、荒木議員の質問にお答えいたします。 審査の中で、委員から、学校給食費の補助の考え方については、執行部からは、法の趣旨にのっとった対応をしていくとの説明がありましたが、学校給食法第11条の規定は、経費の負担関係を明らかにしたものであるが、保護者の負担を軽減するために設置者が学校給食費を予算に計上し、保護者に補助することを禁止した趣旨のものではないとの見解がある。執行部の認識は、との質疑がありました。 これに対して、執行部より、これまでも繰り返し答弁しておりますが、学校給食法第11条の趣旨に沿った上で、今後も市政全般を見据えた適正な判断が求められます。その中で、要保護・準要保護世帯への措置は行っていること、また、子どもがいないなどの対象世帯間の公平性の議論もあることなど、総合的に勘案して、今後も、適正な保護者負担の下で良質な内容の学校給食の提供に努めてまいりたいということであり、その姿勢に変わりありません、との答弁がありました。以上です。 ○議長(中西伸之)  ほかにありませんか。(「なし」と言う声あり) これで委員長報告に対する質疑を終わります。 日程第3、討論に入ります。 各委員長が報告いたしました議案11件及び請願1件、計12件を一括議題といたします。 討論の通告がありますので、発言を許します。 荒木ひろ子君。 ◎4番(荒木ひろ子)  日本共産党の荒木ひろ子です。会派を代表して討論を行います。 議第43号 中津市議会議員及び中津市長の選挙における選挙運動公費負担に関する条例の一部改正について、反対の立場で討論を行います。 この条例に基づく公費負担、前回の市議会議員選挙及び市長選挙における公費負担の状況は、支給限度額85万4,765円のところ、実際に支給された金額は、最高額が64万1,029円、最低額が4万3,200円ということです。現実として、物価高騰対策、立候補者の負担軽減も考えなければならないかもしれませんが、その前に、現実問題として、今、市民が直面している原油価格、物価高騰対策を優先しなければならないときではないでしょうか。 中津市の今議会での対策メニューは、全ての市民が被っている物価高騰の影響から見ると、あまりにも範囲が限定されて狭過ぎます。また、支援メニューそのものも少な過ぎます。議会での議論を見ても、市からの支援のさらなる充実は語られませんでした。この状況下で、市長や市議会議員に関わる選挙費用の公費負担を増やして、市長や議員の負担軽減策が優先される、そういう決定になってしまいます。 中津市について、市民は、中津市は自分たち市民には近隣の自治体の住民と比べても何もないと落胆と怒り、行政への不信の声を上げています。この条例を制定するときは、議員間でもいろいろ意見交換が行われてきました。今回の値上げの提案については、一度条例が制定されれば、エスカレーター式に値上げが実施される、中津市と中津市議会の体質が問われることにもなると思います。 よって、物価高騰対策が、広い市民に必要とされている今、このときに、その支援策を充実させることもせずに、市長、市議会議員の負担軽減を優先する、この議第43号 中津市議会議員及び中津市長の選挙における選挙運動公費負担に関する条例の一部改正について反対をいたします。
    ○議長(中西伸之)  これで討論を終わります。 日程第4、採決に入ります。 念のため、採決の方法を申し上げます。 各委員長が報告いたしました議案のうち、反対討論のありました案件については、起立採決いたします。 続いて、反対討論のなかった案件については、簡易採決の方法により一括して採決いたします。 これより、採決を行います。 初めに、議第43号を採決いたします。 本件に対する委員長の報告は、原案可決であります。 本件は、委員長の報告のとおり決することに、賛成の諸君の起立を求めます。 起立のまま、しばらくお待ちください。(起立多数) 着席ください。 起立多数であります。 よって、議第43号は原案のとおり可決されました。 次に、議第38号から議第42号まで及び議第44号から議第48号並びに請願第1号、計11件を一括して採決いたします。 以上11件については、各委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。(「異議なし」と言う声あり) 御異議なしと認めます。 よって、以上11件については、各委員長の報告のとおり決しました。 次に、6月6日上程、質疑を終えています、議第49号から議第51号までの3件について、委員会付託を省略、採決に入ります。 お諮りいたします。 ただいま議題となっています議第49号から議第51号までの3件については、中津市議会会議規則第36条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。(「異議なし」と言う声あり) 御異議なしと認めます。 よって、議第49号から議第51号までの3件については、委員会の付託を省略することに決しました。 これより、議第49号を採決いたします。 本件は、これに同意することに御異議ありませんか。(「異議なし」と言う声あり) 御異議なしと認めます。 よって、議第49号は、これに同意することに決しました。 これより、議第50号を採決いたします。 本件は、これに同意することに御異議ありませんか。(「異議なし」と言う声あり) 御異議なしと認めます。 よって、議第50号は、これに同意することに決しました。 これより、議第51号を採決いたします。 本件は、これに異議ない旨答申することに御異議ありませんか。(「異議なし」と言う声あり) 御異議なしと認めます。 よって、議第51号は、これに異議ない旨答申することに決しました。 暫時休憩いたします。午前10時39分 ○議長(中西伸之)  再開いたします。午前10時40分 日程第5、追加議案上程に入ります。 これより、意見書第5号から意見書8号までの4件を一括上程いたします。 提案者から提案理由の説明を求めます。相良卓紀君。 ◎10番(相良卓紀)  提案者を代表して提案理由の御説明を申し上げます。 意見書第5号 教職員定数の改善及び義務教育費国庫負担制度拡充を求める意見書につきましては、昨年3月31日に改正義務標準法が成立し、小学校の学級編成標準が学年進行により段階的に35人に引き下げられることになりましたが、さらにきめ細かな教育を行うためには30人学級の実現が不可欠であります。 大分県におきましては既に、小学校1、2年生、中学校1年生の30人学級の定数措置は行われていますが、本来は国の責任で行われるべきものであり、義務教育は自治体間・地域間によって格差が生じないよう、国において国庫負担に裏づけされた定数改善計画の策定と財源の保障が必要です。 こうしたことから、お手元に配付してありますように御提案申し上げます。何とぞ慎重に御審議くださいまして、御賛同賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(中西伸之)  吉村尚久君。 ◎19番(吉村尚久)  提案者を代表して提案理由の御説明を申し上げます。 意見書第6号 地方財政の充実・強化に関する意見書についてですが、現在、急激な少子高齢化の進展に伴う子育て、医療、介護など社会保障制度の整備、また人口減少下における地域活性化対策、脱炭酸化を目指した環境対策、さらには行政のデジタル化推進など新しく、かつ多岐にわたる役割が地方公共団体に求められています。 しかし、地方公共サービスを担う人材が不足しており、疲弊する職場実態がある中、新型コロナウイルス、また近年多発している大規模災害への対応なども迫られていますが、これらに対応するための地方財政については大きな不安があります。 よって、2023年度の政府予算と地方財政の検討に当たっては、歳入歳出を的確に見積もり、地方財政の確立を目指すよう、お手元に配付してありますように御提案申し上げます。何とぞ慎重に御審議くださいまして、御賛同賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(中西伸之)  須賀要子君。 ◎22番(須賀要子)  提案者を代表して、意見書第7号 2022年度大分県最低賃金の改正等に関する意見書について、提案理由を説明させていただきます。 新型コロナウイルス感染症の収束がいまだ見いだせない中、経済、社会、雇用情勢は依然として厳しい状況が続いています。感染症対策と経済成長の両立に必要なことは、雇用の確保を大前提に社会全体で雇用を維持・創出することと同時に、底上げ・底支えによる所得の向上と、社会基盤を支える中小企業や有期・短期時間等で働く労働者の格差是正の実現であります。将来の不安を払拭した上で個人消費を喚起し、内需を拡大させていくことが必要不可欠であります。 最低賃金については2010年、政府の雇用戦略対応において、できる限り早期に全国最低800円を確保し、景気状況に配慮しつつ、2020年までに全国平均1,000円を目指すことを合意しています。 最低賃金の地域格差が隣県や都市部への労働力流出の一因になっているともいわれておりますが、最低賃金の引上げのために、コロナ禍において特に大きな影響を受けている経営基盤が脆弱で雇用維持に不安を抱える中小企業・小規模事業者が継続して事業を行い、雇用の維持が確保できるよう、雇用調整助成金をはじめとする国の各種施策の拡大・強化の特例措置等の支援策も早急な対応を求めています。 よって、国及び政府におかれては2022年度、大分県最低賃金のあるべき姿、引上げとコロナ禍における中小企業・小規模事業者支援のさらなる拡充のため、意見書にお示しのように施策を講じるように強く求める意見書です。 議員各位におかれましては、意見書の趣旨に御理解いただき、御賛同くださるようお願いいたします。 ○議長(中西伸之)  林秀明君。 ◎14番(林秀明)  提案者を代表して、意見書第8号 国民の祝日「海の日」の7月20日への固定化を求める意見書について、提案理由の御説明を申し上げます。 日本は四方を海に囲まれた海洋国家で、海なくして日本の繁栄はありません。海の恩恵に感謝し、さらに明治の国づくりに思いをはせ、海の日を迎えたいものです。 しかし、現在、海の日は7月の第3月曜日「海の日」ということで祝日になっているため、連休の方も多く、また一般的には海の日というなじみが大変薄いようです。海の日固定化をきっかけにさらに海に関する知識を得たり、イベントを通して環境問題について考えたりして、自然や生物のつながりに思いをはせることもよいのでは。 地域のシンボルである日本三大干潟といわれる中津干潟、この海はアサリなど二枚貝の宝庫であったが、漁獲高は25年前に比べて大変激減しております。将来的な干潟保全対策の検討など、海を大切に持続的に共生する社会が急務です。 さらに、海水温の上昇や酸性化、漁業資源の枯渇など、深刻化する事態を前に国際社会の動きはいま一つ。ところが、近年、海洋プラスチックごみが急増、国際的な連帯感が急速に広がる気配を見せています。 また、海の日、国際社会の先頭に立って海の再生・保全に取り組むべき立場にあり、ごみの分別収集からプラスチックの再生利用まで幅広いノウハウもあります。そのために海の日を当初の7月20日を固定化し、広く知らしめることが望ましいため、お手元に配付してありますように御提案申し上げます。 議員各位におかれましては、何とぞ慎重に御審議いただき、御賛同賜りますようよろしく申し上げます。 ○議長(中西伸之)  これより、意見書第5号から意見書第8号までの4件を一括議題として質疑に入ります。 質疑の通告はありませんので、これで質疑を終わります。 お諮りいたします。 ただいま議題となっています意見書第5号から意見書第8号までの4件については、中津市議会会議規則第36条第3項の規定により、委員会の付託を省略したいと思います。 これに御異議ありませんか。(「異議なし」と言う声あり) 御異議なしと認めます。 よって、意見書第5号から意見書第8号までの4件については、委員会の付託を省略することに決しました。 これより、意見書第5号から意見書第8号までの4件を一括議題として討論に入ります。 討論の通告はありませんので、これで討論を終わります。 これより採決を行います。 意見書第5号から意見書8号までの4件を一括して採決いたします。 以上4件については、原案のとおり、意見書を提出することに御異議ありませんか。(「異議なし」と言う声あり) 御異議なしと認めます。 よって、以上4件については原案のとおり、意見書を提出することに決しました。 次に、決議第2号及び決議第3号を一括上程いたします。 提案者から提案理由の説明を求めます。相良卓紀議員。 ◎10番(相良卓紀)  提案者を代表して提案理由の説明を申し上げます。 決議第2号 地域における移動手段の確保を求める決議につきましては、去る6月28日の議員間の自由討議において議論が交わされ、高齢者や障がい者などの地域における移動手段の確保については、バスやタクシーなどの公共交通機関はもちろん、地域での様々な取組みなども含め、行政の縦割りを乗り越えた関係する全ての主体が共に議論し、専門領域を越えた総合的な観点で議論を行い、抜本的な対策を構築する必要があるとのことから、お手元に配付してありますように御提案申し上げます。 何とぞ慎重に御審議くださいまして、御賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(中西伸之)  川内八千代議員。 ◎5番(川内八千代)  皆さん、こんにちは。日本共産党の川内八千代です。 私は、決議第3号 家庭ごみ袋有料化とごみの持込み料の値上げを9月1日から実施することの延期を求める緊急決議を提案いたします。 今から提案理由を述べます。 中津市民は、令和2年から令和3年までの1年間で燃やすごみを1万5,141トンから1万3,931トンに1年間で1,612トン、率にして10.6パーセント減らしてきました。 市のごみ減量目標は、令和2年から令和7年までの5年間で16パーセントの減量が目標となっております。それを1年間で10パーセント以上の減量を実現しておりますので、そもそも令和3年度の1年間の市民の努力にさらに支援を行えば、ごみ袋の有料化も持込み料の値上げをしなくても、目標とする令和7年までには市民1人当たり国の目標850グラムに対して847グラムと、16パーセント減量の目標は達成が可能であると考えます。その可能性を支援し、追求することこそ自治体がやるべきことではないかと思います。 同時に、審議会も指摘をしておりますように、社会経済情勢は執行部自身が認めているように、コロナ禍による市民の暮らしとなりわいの厳しさは現在も続いております。さらに、これに原油の高騰、それから物価の高騰によりまして、国・県、市の支援を必要としている現実です。 市も、プレミアム商品券や学校給食への補助など令和5年3月まで支援が必要としております。一方、高齢者の命綱である年金が下げられまして、農家も低米価が続く見通しとなっております。働く人たちの賃金の状態も、実質賃金が下がり続けているという状態です。 このような厳しい社会経済情勢にある市民に対して、ごみ袋の有料化とごみ持込み料の値上げで新たに1億6,000万円もの負担を増やすことになるのは、本当に市民の人たちは我慢できないという意見が多数寄せられております。 宇佐市では、この物価高騰対策ということで、昨日の新聞によりますと、ごみ袋代を45リットル1枚30円から22円に引下げ、20リットル1枚22円から10円に引き下げています。さらに、宇佐市は、学校給食費を2学期、3学期は無償とし、水道料の基本料も免除という支援策も発表しております。 さらに、この中津市のごみの審議会答申では、市民によく説明をして協力を得ていくというふうに要請をしております。しかし、市の努力にもかかわらず、市が行った説明会への出席は1,000名にも届いていない状況です。有権者比で見ると2パーセントにもならないという状況です。 出席者の御意見は、ごみ減量に関わるものがほとんどということでしたけれども、それは有料化による市民負担の実態も、ごみ袋の製造・販売コストも、市民が1年間ごみを減らした実績も、有料化推進の課題となるような情報は市民に、この説明会ではほとんど説明されていないから、当然そうした疑問といいますか、ごみの減量に関わるものが出されているということではないでしょうか。 そして何より、地方自治法は、住民の福祉の向上を図るということを本旨として定められております。何より現在の地方自治制度は行政主体ではなくて、主人公は市民であるはずです。ごみの減量政策は、市民に罰則的に負担を課して行うようなものではなくて、市民のごみを減らしたいという思いを尊重して、その思いに依拠して行うべきであると考えます。 そして、もう一つは、消費者である市民にこうした負担をさせるという前に、やはり製造者側にも市から働きかけて、ごみの減量に取り組むということも求められると思います。よって、中津市が9月1日実施としているごみ袋の有料化とごみの持込み料の値上げ、これは少なくとも延期すべきものであると考えます。 よって、緊急決議の提案をいたしますので、どうぞ慎重に御審査いただきまして、御賛同いただきますようにお願いを申し上げまして、提案理由の説明とさせていただきます。 ○議長(中西伸之)  これより、決議第2号及び決議第3号を一括議題として質疑に入ります。 質疑の通告はありませんので、これで質疑を終わります。 お諮りいたします。 ただいま議題となっています決議第2号及び決議第3号については、中津市議会会議規則第36条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。 これに御異議ありませんか。(「異議なし」と言う声あり) ○議長(中西伸之)  御異議なしと認めます。 よって、決議第2号及び決議第3号については、委員会の付託を省略することに決しました。 これより、決議第2号及び決議第3号を一括議題として討論に入ります。 討論の通告がありますので、発言を許します。三上英範君。 ◎6番(三上英範)  お疲れさまです。共産党の三上英範です。 私は、中津市のごみ減量政策を住民主体で市民負担も少なく、市の財政負担も軽減し、大分県下で唯一無料化を継続しても、令和7年度には令和2年度比減量目標16パーセントの達成実現の可能性があるので、決議第3号 家庭ごみ袋有料化とごみの持込み料の値上げを9月1日から実施することの延期を求める緊急決議に、賛成の立場で討論します。 まず、決議案が示していますように、中津市民は令和3年度の7月から、プラごみ分別の実施を契機に1年間で10.6パーセントのごみを減量しました。この市民の取組み、全市で10.6パーセントです。20パーセントの地域もある中、そういうことをしっかりと把握し、その教訓を全市民が共有することこそ、ごみ減量の最大の要点ではないでしょうか。 しかも、プラごみ分別開始後では、11.2パーセントの燃やすごみの減量となっています。ごみ袋の有料化とごみの持込み料の値上げをしなくても、令和7年度までには燃やすごみの減量目標、令和2年度比16パーセント減量の目標は達成できる可能性を大きくはらんでいます。 しかし、この内容については、市民説明会では、市民からの「資源プラの分別が始まった後のごみの減量経過はどうですか」との質問に対して、市は「令和3年度分のごみの量については現在、集計作業中で、集計ができ次第、市民の皆様にお知らせします」と回答しております。市民が取り組んだ減量の成果は何ら還元されていない。だから、この緊急決議が必要です。 9月1日からの実施を急ぐよりも、この内容を一日も早く市民に知らせ、減量できた成果を共有することこそ、執行部にしろ、私たち議会にしろ、まずやることではないでしょうか。そのことを議会基本条例にある議員、議会の仕事として定めているところです。 次に、有料化、値上げしなくても減量目標達成の可能性は開けている。その可能性を追求せず、9月1日に有料化、値上げ実施に踏み切ることは、自治体行政の在り方としても、また執行部が有料化実施の理由とした、中津市廃棄物減量等審議会の答申の趣旨からも重大な問題をはらんでいるものと考えます。 中津市としての社会経済情勢の認識は、新型コロナ感染症により落ち込んだ時期からまだ十分回復していないので、10万円の追加資金、燃油等の助成、プレミアム商品券の発行などに取り組んで市民のなりわいと暮らしの支援策を講じています。一方、ごみ減量行政においては、新型コロナウイルス感染症により落ち込んだ時期からは持ち直しの傾向等にあるから、9月1日から実施と決定しております。社会経済情勢の認識について大きな違いがあります。不一致です。 同時に、ごみ減量政策は、市民の「ごみを減らしたい。減らさなければならない」という、大いに意図してこそ、その目標を達成できるのではないでしょうか。市民に罰則的な負担を負わせなければごみが減らないとするのは、この考えは前近代的なものと言わざるを得ません。1リットル当たり1円程度の負担を求めなければ減らすことができないなど、こうした執行部の説明を聞いた市民からは「何様だと思っているのか」との怒りの声が寄せられました。 次に、審議会の答申についてです。答申の中では、施策の一体的な実施が必要と述べております。 一つ、分別の早期実施。二つ、生ごみキエーロの普及促進。四つ、ミニ集会の拡充と、五つ、事業ごみの減量資源化、これらを一体的に行うことを求めております。 同時に、3点目、家庭ごみに係る有料化制度の導入は、社会経済情勢などを十分に考慮した上で決定されるよう要望しています。しかも、実施にあたっては、市民、事業者の皆さんに分かりやすく周知・啓発を行い、市民、事業者、行政が一体となって「環境共生都市なかつ」の実現に向けた取組みを着実に実行することを強く期待しております。 趣旨説明の中でもありましたように、説明会に参加した方は938名です。まだ、その取組みは緒に就いたばかりではないでしょうか。その期待に応えるためには、少なくとも令和3年度の減量した実績を全市民が共有し、「環境共生都市なかつ」の実現を展望することが必要と考えます。 繰り返しになりますが、市民説明会の参加者は938名です。その取組みは緒に就いたばかりと言えます。私は、児童、生徒も、ごみの減量の大切さは理解できると思います。だから、9月1日からの実施は、審議会の答申の趣旨にも反するものと考えざるを得ません。 最後に、市民の負担増と市の財政の点からです。ごみ袋有料化と持込み料の値上げによる市民の負担増は1億6,000万円に上ります。また、ごみ袋の製造・販売にかかるコスト、税金の負担は当初予算で8,549万2,000円となっています。そして、市が製造するごみ袋の重量は96トンといわれています。令和3年度の10.6パーセントごみ減量の取組みを発展させ、無料化制度を維持すれば、1億6,000万円の市民負担も8,549万2,000円の税金の投入も、必要ありません。その方向こそ、今この時期に中津市が選択すべき方途と考えます。 説明会参加者の意見は、ごみの分別方法などが中心で9月1日実施を容認するように言いますが、10.6パーセントと、10パーセント以上を減量した実績も1億6,000万円の市民負担も8,500万円を超える有料化に係る税金のコストも、市民には十分に周知されていないから、それは当然の帰結ですと。 ごみ袋の無料化は、中津市政の県下に誇るべきごみ政策だと考えます。そして、有料化しなくても初期の目標のごみ減量は達成できるという点から、今やるべきことは令和3年度の教訓を全市民が共有し、ごみ減量に取り組んでいくということで、賛成討論を終わりたいと思います。御清聴ありがとうございました。 ○議長(中西伸之)  これで討論を終わります。 これより採決を行います。 初めに、決議第2号を採決いたします。 本件は原案のとおり、決議することに賛成の諸君の起立を求めます。(起立多数) 着席ください。起立多数であります。 よって、決議第2号は原案のとおり、決議することに決しました。 次に、決議第3号を採決いたします。 本件は原案のとおり、決議することに賛成の諸君の起立を求めます。(起立少数) 着席ください。起立少数であります。 よって、決議第3号は否決されました。 以上で、本定例会の全日程を終了いたしました。 これで、令和4年第2回定例会を閉会いたします。 △議事終了 午前11時17分上記、会議の経過を記録して、事実と相違ないことを証するため、ここに署名する。 中津市議会議長  中 西 伸 之 署 名 議 員  本 田 哲 也 署 名 議 員  髙 野 良 信・令和4年第2回中津市議会定例会提出案件議決結果表┌────────────────────────────────────────────┐│議案番号  件名                                議決結果│├────────────────────────────────────────────┤│議第 38号 令和4年度中津市一般会計補正予算(第2号)            原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第 39号 中津市税条例等の一部改正について                 原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第 40号 中津市税特別措置条例の一部改正について              原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第 41号 中津市都市計画税条例の一部改正について              原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第 42号 中津市消防団員等公務災害補償条例の一部改正について        原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第 43号 中津市議会議員及び中津市長の選挙における選挙運動公費負担に関する    ││       条例の一部改正について                      原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第 44号 中津市水道事業及び下水道事業の設置等に関する条例の一部改正について    ││                                        原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第 45号 中津市適応指導教室の設置及び管理に関する条例の一部改正について  原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第 46号 中津市国民健康保険税条例の一部改正について            原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第 47号 中津市立中津市民病院及び小児救急センター使用料及び手数料条例の一部    ││       改正について                           原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第 48号 工事請負契約の締結について(三総運工第1号三光総合運動公園多目的広    ││       場災害復旧工事)                         原案可決│├────────────────────────────────────────────┤│議第 49号 中津市職員懲戒審査委員会委員の選任について            同意する│├────────────────────────────────────────────┤│議第 50号 中津市固定資産評価員の選任について                同意する│├────────────────────────────────────────────┤│議第 51号 人権擁護委員候補者の推薦について            異議ない旨答申する│├────────────────────────────────────────────┤│請願第 1号 飼料、燃油、資材高騰における畜産経営持続化への支援に係る請願   採  択│├────────────────────────────────────────────┤│意見書第5号 教職員定数の改善及び義務教育費国庫負担制度拡充を求める意見書 原案通り決定│├────────────────────────────────────────────┤│意見書第6号 地方財政の充実・強化に関する意見書              原案通り決定│├────────────────────────────────────────────┤│意見書第7号 2022年度大分県最低賃金の改正等に関する意見書       原案通り決定│├────────────────────────────────────────────┤│意見書第8号 国民の祝日「海の日」の7月20日への固定化を求める意見書   原案通り決定│├────────────────────────────────────────────┤│決議第 2号 地域における移動手段の確保を求める決議              決議する│├────────────────────────────────────────────┤│決議第 3号 家庭ごみ袋有料化とごみの持込み料の値上げを9月1日から実施すること    ││       の延期を求める緊急決議                      否  決│├────────────────────────────────────────────┤│報告第 5号 令和3年度中津市一般会計繰越明許費繰越計算書について           │├────────────────────────────────────────────┤│報告第 6号 令和3年度中津市介護保険事業特別会計繰越明許費繰越計算書について     │├────────────────────────────────────────────┤│報告第 7号 令和3年度中津市水道事業会計予算繰越計算書について            │├────────────────────────────────────────────┤│報告第 8号 令和3年度中津市下水道事業会計予算繰越計算書について           │├────────────────────────────────────────────┤│報告第 9号 経営状況の報告について(令和3年度中津市土地開発公社)          │├────────────────────────────────────────────┤│報告第10号 経営状況の報告について(令和3年度有限会社はばたき)           │├────────────────────────────────────────────┤│報告第11号 令和4年度有限会社はばたき事業計画並びに収入支出予算の報告について    │├────────────────────────────────────────────┤│報告第12号 経営状況の報告について(令和3年度有限会社西谷温泉)           │├────────────────────────────────────────────┤│報告第13号 令和4年度有限会社西谷温泉事業計画の報告について             │├────────────────────────────────────────────┤│報告第14号 経営状況の報告について(令和3年度公益社団法人農業公社やまくに)     │├────────────────────────────────────────────┤│報告第15号 令和4年度公益社団法人農業公社やまくに事業計画並びに収入支出予算     ││       の報告について                              │├────────────────────────────────────────────┤│報告第16号 経営状況の報告について(令和3年度株式会社道の駅なかつ)         │├────────────────────────────────────────────┤│報告第17号 令和4年度株式会社道の駅なかつ事業計画並びに収入支出予算の報告に     ││       ついて                                  │├────────────────────────────────────────────┤│報告第18号 経営状況の報告について(令和3年度株式会社農業生産法人やまくに)     │├────────────────────────────────────────────┤│報告第19号 令和4年度株式会社農業生産法人やまくに事業計画並びに収入支出予算     ││       の報告について                              │├────────────────────────────────────────────┤│報告第20号 専決処分報告について(和解及び損害賠償の額の決定)            │├────────────────────────────────────────────┤│報告第21号 専決処分報告について(和解及び損害賠償の額の決定)            │├────────────────────────────────────────────┤│報告第22号 専決処分報告について(和解及び損害賠償の額の決定)            │├────────────────────────────────────────────┤│報告第23号 専決処分報告について(和解及び損害賠償の額の決定)            │├────────────────────────────────────────────┤│報告第24号 専決処分報告について(和解及び損害賠償の額の決定)            │├────────────────────────────────────────────┤│報告第25号 専決処分報告について(和解及び損害賠償の額の決定)            │└────────────────────────────────────────────┘┌────────────────────────────────────────────┐│以上21件 原案可決(議案)                           11件││      否決                                  1件││      同意する                                2件││      異議ない旨答申する                           1件││      採択(請願)                              1件││      原案通り決定(意見書)                         4件││      決議する                                1件│└────────────────────────────────────────────┘...